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8月×日(火)

手術の翌朝

翌朝、まずは小水との格闘だ。最初は力を込めたが、その後はスムーズに流れ出、体が軽くなった。これで、ひとつクリアである。出すべきものがスムーズに出るというのは、なんとも気持ちのいいものだ。
8:00回診。医師がガーゼをはがしたとき、ペリッとした感覚があった。どうやら、痔ろうの部分から血が流れ出たようだった。脱脂綿を当て、止まらないようであれば言ってきてください、とのこと。
回診後、晴れて歩行のお墨付きが出たので、さっそく飲み物を買いにいく。何しろ今日1日飲み物以外口にできるものはないのだ。ポカリがなんとおいしいことか。新聞を売りに来たので、久々に目を通す。こうして販売してくれるのもありがたい。

ビデオ教育

9:00から20分間、手術後の生活および、大腸癌のでき方や腸内検査についての院内放送があった。ガーゼの取り替え方などもビデオで教え、その後、看護婦が回ってきて実地に教えてくれる。最初にきちっと教育をし、後は自分でやりなさいというわけでスマートなやりかただ。何より、痔の部分以外は健常者である患者の人権が確保されている。次に、自分でやるべきことと、看護婦がやることを明確にしているため、余計な手間をかけない分、いざというときに看護婦の機動力が確保できる。安心できる体制である。
人間ドックについても紹介されていた。私は今回の入院を機に、ドックも受けることになっている。それにしても、ビデオで見た泡風呂が楽しみである。

インターネット接続

さて、その後は、インターネットへつなぐための一騒動をやっていた。自宅ではルーターを使って接続していたので、内臓モデムを使っていない。そこで、インターネットにつなぐための設定をしなければならなかったのである。
まず、LANケーブルしかもってきていなかったので、モジュラーケーブルをお借りした。病棟係りのおばさんが、すぐに持ってきてくれた。ケーブルは電話をはずして付け替えなければならないのかと思っていたら、枕もとの電話本体の側面に差込口があった。電話とインターネットが同時にできるようになっている。電話のその部分に「インターネット接続口」とでも、シールを貼っておいていただけると分かり易い。
続いて、パソコンのセットアップだが、これがわからなかった。最初、病院の方にもご足労いただいたが、最終的に契約プロバイダのODNに電話した。電話を通して指示を受けながら、ダイヤルアップネットワークで「新しい接続」を作ったが、ユーザーID,接続パスワード、pop,smtpなどのアドレスが必要であり、それらは予め家に電話して聞いておいた。接続は、この近くの柏に接続することになり設定終了、無事開通した。これからの長い入院生活で、インターネットが使えるのと使えないのとでは大違いである。これで、家族にメールを送ることができる。
それにしても、こういう患者のわがままに非常に真摯にかつすばやく対応してくれる。いやな顔ひとつせず、何でもいってきてくださいという姿勢が貫かれている。これがすごいと思った。

アクシデント

ところで、やっとこさつながったので、さあ一息、と下を見るとベッドが血で点々と染まっている。すわ、と、ナースコールした。パンツを見ると真っ赤である。今朝ほど開いた穴からもれ続けていたのだ。まったく気がつかなかった。消毒の後、急遽処置室へ。今朝回診にこられた先生に診てもらい、その場で焼くことになった。麻酔を3箇所くらいにさし、処置。ものの10分程度であろうか。
「お昼休みにすみませんねえ」というと、看護婦さんが「患者さんは、そういうこと一切気にしなくていいのよ。」と一言。
そういえば、お向かいさんにも「言いたいこと黙ってるとたまるから、何でも言ってくださいね」と言っていた。ここのナースは、一人一人が患者に対する心配りが行き届いている、そう思った。

安静の午後

この日は、動くとよくないので安静日。新聞と読書とTVと点滴の午後を過ごす。電動ベッドの恩恵を感じた日であった。インターネットで女房の参加している掲示板も見てみた。あちこちにコメントをつけている。短く、かつ配慮しながらもいいたい事ははっきりと書いてあるので、いいコメントではないだろうか。7:00頃には就寝体制に入った。こんなにゆっくりと過ごした日もないだろう。
ところで、この日、昨日来たばかりの老夫婦が退院されたかと思うと、車椅子に乗った方が入れ替わりにこられた。まあ、忙しい病院である。どうやら、その方はポリープをとったらしく、動くと出血するため安静にする目的で入院されるようだ。医師が丁寧に説明をしていた。ここまでカメラをさしこみ、このようにずーっと引いてきて、ここでポリープが見つかった。それをこのようにとりました。というようなことを、非常に丁寧にわかりやすく説明していた。そのポリープが良性か悪性か、また2週間後に結果が出るようだ。

手術百景

ここで、人それぞれに違う手術の様子をまとめて書いておこう。
同室のS君は、それまでなんともなかったのに、台車に乗せられた途端に体が震えだし、自分でもいかんともしがたくひざまで震えていたので、麻酔を効かせてもらい、おかげで手術のことは何にも覚えていないという。気づいたらベッドの上。小水は最初からスムーズに出たという。
同じく麻酔で瞬く間に眠くなり、気がついたときはすでに採尿管もつけられてベッドの上だったという人もいる。何しろ下半身の感覚がまったくないので採尿管があってよかったと言っていた。
逆に小水で難儀したのは、Fさん。午前中に手術が終わった彼は、夕方4時までに小水が出ないとチューブだ、と脅されて、瞬く間に缶を4つ開けた。膀胱ははちきれんばかりになるが出ない。私と一緒である。一挙に飲みすぎても出にくい、と別の看護婦に言われたが、いまさら言われても…。そのうち、脂汗が出てきて、ついにギブアップ。ナースコールした。膀胱に届かせるために、20cmは突っ込まれたという。入れるときはさすがにちくっと痛かったそうだ。入った瞬間、一挙にあふれ出し、すーっと軽くなったという。一缶が明暗分けたかも。
出なくて、熱を出した人もいる。Bさんは、手術後2日間小水が出ず、発熱してしまった。眠れない夜を過ごした挙句、結局チューブの御用となり、入院も長引くこととなった。
麻酔の効き方もそれぞれである。私みたいに意識がしっかりしている人もいれば、寝てしまって気づいたらベッドの上という人もいる。術後の患部の痛みも、私のようにほとんど痛みのない人もいれば、痛みのある人もいる。痛くて、手術後の1日泣き通しだった女性もいるようだ(その女性も笑顔で退院していったが)。切った部位、手術の内容によるのだろうか。
また、私の場合麻酔の後遺症はなかったが、2日間ほど頭がボーっとしたという人もいた。まことに人それぞれである。