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よくある心配事を解決
病気の先輩

8月×日(金)

入院者の心得

昨日入った2名の方が今日手術のため、朝5:30にナースが例のボトルを持ってやってきた。しかし、実はその前から起こされていた。私の隣のベッドの男性が、夜中がさごそと探し物をし、ぱりぱりと袋から出す音がする。
私は入院に際して、「病院に行こう」という元看護婦の書いた本を読み、入院準備をした。それを参考にして用意したものに、綿棒、ペンライト、ウエットティッシュ、汗吹き、のど飴、などがあるが、もっとも納得して準備したことは、音を立てないよう、布の袋に詰めたことである。共同生活に入るのであるから、このくらいの配慮はほしいものだ。また、パソコンを使うなら音はミュート(消音)にしておくこと。
さて、朝食は相変わらずの低残渣食である。お粥に、味噌汁、梅干、ヨーグルト、おかずは豆腐だ。一緒に食べている面々のアジの干物がうらやましいが、明日までお預け。順調に行けば、明日の夕食から通常食である。低残渣のせいか、丸2日間食事をしているのだが、便通がない。
食後すぐに8:30から入浴。今日は、向かいのハート館の人たちと一緒だった。入浴後、浴室前のラウンジで、就職の決まった大学生W君としばし話が弾む。
戻って点滴。この20分点滴も明日で最後だ。
昼食後、午後の検査で傷跡の経過も順調であったのであろう。明日から、大風呂に復帰できることになった。10:00、16:30、19:00と、それぞれ1時間づつ3回入ることができる。私は風呂好きなので3回入るだろう。また、ほかのメンバーは、検査時に退院日を聞いたところ、○日の退院ということだそうだ。通常食に戻ると、皆さん気がはやり始めるようだ。

院長による勉強会

2F喫茶ラウンジでパワーポイントを用いた院長による勉強会が開催された。およそ50人はいたであろうか。今日手術して寝ている人や、顔を見せていない人も含めると、80名くらいの入院者がいるとのこと。説明は、ざっくばらん、リアルでかつ面白い。
この病院が、かなりの難痔も処置していることがわかる。そして、これほどの腕がある病院は全国に5つしかないという。「内視鏡重視」、「肛門の復元重視」、しっかりした技術(腕)に支えられて、ポリシーも明確である。
大腸癌は、ポリープから移行するものもあるが、最初から癌として発生するものに平坦型癌がある。これは、内視鏡でしか見つからない。特にこの癌に関しては、便検査は何の役にも立たないので、人間ドックを受けるときも、内視鏡検査のできる病院を探すことが大切だ。ただし、使えるといってもテクニックがいるので、大勢の患者を診たことのある技術の高い病院を選ぶ必要がある。
肛門は、2重の括約筋と、肉のクッション、および血管のクッションという3重4重の働きによって、その微妙な機能が保たれている。そのため、患部を周囲も含めてゴソッと切るのではなく、患部のみを削りとって、なるべくもとの形に復元する、という姿勢が貫かれている。ほかの病院で切られ、失われた機能を回復するために括約筋復活手術も行うそうだが、なかなか元の様には行かないという。
痔ろうの形態はさまざまだ。穴は体内を巡ってさまざまな部位から出てくる。肝心なことはその原発叢をたたくことだが、経験が浅いと、なかなかその原発を探り当てることができない。ほかの部分を一生懸命治療しても意味がないわけだ。中には、体内にもぐりこんで行く痔ろうもある。これなど、表面から見てもなんともなく、おなかが痛いだけに見える。ある人が、病院めぐりした挙句ここにたどり着いたとき、「抗うつ薬」まで処方されていたという。いわば、“気のせい”にされていたのだ。ひどい話である。奥に入り込んだ痔ろうの怖いのは、長年ほうっておくと癌化するということだ。
なお、便秘薬は危険なことがわかった。ある女性は、コーラックを5粒飲まないと便が出ないと信じ込んでいた。そこで実験をしてみると、飲まなくても腸はちゃんと機能していた。怖いのは、下剤は宿便を取り除けないということだ。悪さをするのは、この宿便なのである。そして、それを取り除くのは、繊維質の多い食べ物だ。肝心なことは歯ごたえのあるものを食べ、便意を催したら、我慢せずにすぐにトイレに行くこと。我慢して出さなければ、便意を伝える信号は空振りをしてしまうことになり、それが続くと、その神経そのものが怠けるようになってくる。つまり、便意を感じなくなってくるわけだ。食べたら出すというリズムが大事である。
つくづく思ったのは、早期発見早期治療に勝るものはないということだ。軽い処置ですむことが、放っておいたばかりに重くなってしまう。場合によっては取り返しのつかないことになる。手に負えなくなってから行ってもだめなのだ。逆に軽いうちに行けば、ほとんど肛門の機能を失わないですむ。“面倒くさい”は天敵である。これを避けるためには、定期健診をライフスケジュールの中に入れるしかないと感じた。女房にも、1泊の人間ドックに来てもらおう。同じドックなら、内視鏡検査の腕があるここがよい。
1時間に及ぶ勉強会は、積極的な患者からの質問と拍手で終わった。1週間フル稼働であろう。今日も手術があったことと思う。その締めくくりに、この勉強会。頭が下がる思いである。

パソコン講習会

夕食後、ワードとパワーポイントの勉強会を行った。ワードで箇条書きさえできていれば、すぐにプレゼン資料ができるよ、と話したら、2名の方がぜひ教えてくれ、と来たのだ。7:00に食堂に集合。彼らは、まずメビウスの薄さに驚嘆した。「今は、こんなに薄いんですか!」。次に、液晶の美しさに感嘆した。「ブラックTFTは、きれいですねえ」
そして、“講義”。まず、ワードのアウトライン機能の紹介。アウトライン機能は、「思考支援機能」といわれるくらい、文章の構成を考えるにはもってこいの機能だが、利用している人は非常に少ない。説明の間、早速メモを取っている。次にPPを立ち上げ、「すべてのアウトラインをよみこむ」モードにして、先ほど保存したワードを読み込む。すると、見出し1がタイトル、見出し2以下が本文となって見事に割り付けられて出てくる。あとは、テンプレートから気に入ったスライドのデザインを適用すればよい。この簡単さに彼らは驚いた。「これは使えますねえ」。そう、頭の中に構想さえあれば、すぐにプレゼンができるのだ。
あとは、ページめくりや文字や図形の表示の仕方に動きを加えれば、惹きつけるプレゼンができる。そのアニメーション(動き)のつけ方も簡単なので説明した。ちょっとした工夫が目からうろこだったようだ。是非、会社に持ち帰って活躍してください。

やっと便通

夜、ようやく便意の第一報がきた。大きなトイレに入って、十分時間をとり、恐る恐るゆっくりと出した。さすがに出した後ひりついたが、ともあれ無事開通である。