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病気の先輩

初めての入院手術体験記

プロローグ
30年位前に内痔核の手術をし、術後に肛門が狭くなり排便に苦しんで来たが、とうとう我慢の限界が来たようだ。2〜3年前硬便に苦しみ、悪戦苦闘しながらやっとの思いで出した時は、自分はトイレの中で死ぬのではないかと言う気がした。まさかとは思うが、脂汗をかきながら力んだ事で血圧が上がるのがはっきり感じられたのだ。あ〜こんな時に脳血栓や脳梗塞を起こすのだなと思うと、「俺はいつかトイレの中で倒れるかもな」とつくずく思ったものだ。それからはトイレに入った時は鍵は絶対にかけない事にしている。
10年前位から便秘薬を飲みながら、硬便には気をつけて来たのだが、最近は小指の太さ位の便しか出なく、少しでも硬いと切れて多少出血もし、排便後痛みが半日位続く事もある。こんな事が此れから先一生続くのかと思うと我慢出来るものではない、思い切って医者に診て頂く事にしよう。インターネットとは正に便利なものである。色々な病院から肛門科を探し、手当たり次第検索した。患者から見たランキング1位に新橋の「アルト胃腸肛門クリニック」と言うのがある、日帰り手術が出来るらしい!此れは良いぞと思ったが手術入院を要する時は東葛辻仲病院に紹介との事だ。自分は日帰り手術の方が良いが、何日か入院を要する事もあるかも知れない。その事も考え辻仲病院とはどんな病院だろうと思い徹底的に検索して見た。世の中には凄い病院もあるものだ!理念といい、最新設備機材といい、病院全体のシステム、メンテナンスが他とは違うようだ。先生自から手術の実演をビデオで公開しているとは恐れ入ったものだ。信頼性は高い、入院手術をするとすれば生まれて初めてだが、もうここしかないと思う。PPH最新手術療法なるものがあるらしい、此れなら術後も楽で4〜5日で退院出来るらしいのだ。やった事はないが大腸内視鏡検査もさほど苦にならないらしい、この際だまとめてやって見ようと思う。

運命の日
数日前に診察を受ける事に決めたが、まだ思い切らないで居る。情けないものだ、。あれこれ余計な事ばかり考えている。毎日の様に痔プロ.comで自分に関連性のある所を観ていると側で女房が笑っている。診察ロボットによれば手術をしなくても済むかも知れないぞ?バーチャル診察室に投稿して見よう。驚いた、次の日回答が出ている。1週間位の入院との事、すぐ手術をされるのかな!それは困る。○月19日は私が主催のゴルフコンペである。電話で聞いてみよう!すぐ出た、初診でも予約なしで大丈夫らしい、基本的には診察を受け手術するとしても1ヶ月位先との事だ。此れで安心、30名程のコンペであるが俺が出なければまずい。ここは入院へ?のはなむけに優勝をしてこようじゃないか!心は決まった。来週の休みに一番で行こう。
○月13日運命の日だ。6時に起床しお風呂に入り体を洗った。おしりを見せるのも見っとも無いが、汚いのは先生に対して尚失礼だ。電車で行く事にする。家を8時に出て病院には8時50分頃着いたが思ったより便利に来られるのが嬉しい、駅より送迎バスも出ている。受付でひと通りの記述を済ませ待っていると、程なく呼ばれた。
ドキドキして来た、緊張している。診察室に入っていくと、看護婦さんが待っていて、すぐ診察台に乗せられ診察体勢をとって待つ様にとの事、すぐ院長先生自らの診察だ。問診など必要ないらしい、一発回答だった。「30年も前からこんなのか?指も入らないではないか、普通は指位は入るもんだぞ!狭窄」指を入れられた時は思わず「イタタッ、」実際痛かったが、狭窄と言われても自分には何が何だか解らない。それより頭にガーンときた。!甘かった!もしかすると日帰り手術位で済むかなと思っていたが、思っているより重いらしいのだ。覚悟はして来たつもりだが、10日前後の入院手術との事だった。
入院の日を3週間後と決めて、重い気持ちで病院を出た。家に帰ったらネットで良く調べてみよう。早速インターネットだ。まず痔プロ・comを開いてみたが狭窄症手術に関しては詳しい事は見当たらない、こうなったら徹底的に調べよう!女房は後ろで笑っているが俺は真剣だ。何せ生まれて初めて入院手術をするのですからね!いるいる、あるある、俺と同じ様な症状を持った人がずいぶんといる者だ。判った事は指が入らない程狭窄症が進んだ場合は、SSG手術(メスを入れて広げ、広げた所に皮膚を移植するらしい)なるものが行うらしい?しかしこれは他の病院であって辻仲病院ではない。が、似たり寄ったりであろうと思う。とにかく手術をしないと直らないのは確かだ。あらゆる角度から調べてこの病院を決めたのだ、迷いはない。どう処置されようと信頼して手術を受けようと思う。


入院当日(2/2)
入院中の間は花子(ペット)の事(様態が悪い)もあるので、娘達が実家から会社に通うとの事で昨日から来てくれている。花子は娘を見たとたん元気が出てきている。娘だけ会社を休んで車で送って行くと言うので、家内と3人で車で行く事にした。葛飾からだと車も便利だ。1時間半の余裕を見てきたが、50分で着いた。手続きを済ませ部屋に案内をされ、テレビや電話、その他備品の使い方の説明を受け、今日明日の予定をテレビ9チャンネルで見るようにとの事だ。一人ひとりのベットにテレビも電話もついている。入院生活のあれこれを専用チャンネルで流し、電話も家族との交信が直接出来る様になっている。何から何まで行き届いているという感じだ。病院内も隅から隅まで清潔感が素晴らしい、娘と家内があれこれと側で心配顔に何か言うのだが、耳には入らない。俺は戸惑っているのかな?自分では落ち着いているつもりでも何から何まで初めての経験なのだ、無理もない。さっきトイレの帰り部屋を間違えて入ってしまった。失態だ、後でお詫び申し上げておこう。朝 パン一枚食べて来たが、昼はうどん、夜は流動食との事、明日は手術日、大腸検査もするのだ。一日絶食らしい、がまん、がまんだ。手術準備の為麻酔の審査や腹部のレントゲン、手術部位の剃毛などを行い、医師の診察を受ける。剃毛には参った。素敵な看護婦さんが「変な事してごめんなさい」といいながら手馴れた動作で剃るのだが、くすぐったいやら気持ち良いやら、思わず笑ってしまった。他人には見せられたものではない。医師の診察では、手術の方法を説明された。おおよそ思っていた通りだ、メスを入れ広げたところに皮膚を移植するらしい、しかし痔核が見つかればそれも取るのではないかと思う。何せ指も入らない程狭窄が進んでいる訳なのだから診察では痔核は見つからなかったのではないかと思う。自分の感じでは絶対ある様に感じている。内視鏡検査も細いのを使ってやるそうだが、入らない様なら無理をしないで後々でやりましょうとの事だった。これで安心した。夜6時に流動食を済ませ、7時に下剤500ミリリットルを飲み、9時半頃水の様な排便をした。今日一日はあっという間に過ぎた気がする。


入院2日目(手術日)(2/3)
昨夜飲んだ下剤で夜中の3時頃に再び水の様な排便だ。今日午後の手術まで、さらに透明な便が出るまでだすのだろう、朝6時に2リットルの下剤が出され7時半まで飲むようにとの事だ。昨日の下剤は飲みやすかったので、簡単だろうと思ったが、今度のはちょっと飲みにくい、さすが2リットルは多い、半分は30分足らずで飲んだが後の半分はやっと7時半まで飲み終えた。ほっとする間もなくトイレだ。5分おき位にやって来る。水の様な便だが5〜6回でた所でOKが出た。すると間もなく点滴、これも初めての経験だ。点滴を下げたまま、まず内視鏡の検査であるが、入院している部屋はハート館、手術室、検査等はとなりのグローバー館で、そこまで点滴台を押しながら検査室まで行き、いよいよ大腸の内視鏡検査だ。細い内視鏡を使用のお陰で苦も無く入り、苦しいどころか、眠くなりそうな位に楽だった。結果はポリープが3個見つかったが、この後手術がある為後日取りましょうとの事だった。検査台でしばらく休み部屋に戻った。午後1時過ぎ手術台に乗せられ手術室へ直行だ。何という手際の良さだ。あっという間に手術が始まった。脊髄に打った麻酔が良く効いている、何されているのか判らないうち終わったらしく、気が付いたら自分のベットの上で寝ていた。2〜30分もかかったのだろうか、何から何まで手際よくこなされている。これから明日の朝8時頃まで絶対安静にしているようにとの事だ。麻酔が切れるのは3時間後との事、下半身の感覚がまったく無い。足の指先から徐々に感覚が出てきた頃に薬の飲む時間だ。支持された通りに3回に分けて飲んで夜11時頃眠りについたが、さすがに眠れない。痛みも痛み止めのせいか、さほど痛くは無い、ランクで言えば10の内4ぐらいだろう。手には点滴、下半身にはいつの間にか尿管まで付いている。これでは寝返りも出来ないが、尿をだす苦しさを思ったら、かえってこの方が安心なのだ。知らない間に尿は出ている。しかし情けない格好だ。こんな格好の所に見舞いでも来られたらたまったものではない。それでもいつの間にか眠ったのだろう、目が覚めたら4時半だった。とにかく8時までは安静なのだ。寝苦しいのは我慢我慢と思っていたら7時には看護師さんが来てくれ尿管をはずしてくれた。これで楽になった。まだ20代の素敵な若い看護師さんだが、正に天子さんに見える。とにかくここの病院の素晴らしさはスタッフの患者に対するケアにあるようだ。心からここに来て良かったと思う。

入院3日目(2/4)
朝8時に先生の回診があり、出血もなく順調との事だった。起き上がっても良いとの許可が出てやれやれだ。寝ている苦しさから解放されてすぐトイレに行ってみたがオシッコも普通に出て一安心だ。痛みも1程度に下がっている、思わず笑顔が出てきた。今日は昼に5部粥の食事が出るらしい、12時が待ちどうしい、楽しみのお昼が来た。吃驚した、粥とはいえおかずも5〜6品付いているのだ。やはり体に良いのだろう、うめぼしなど嫌いで食べた事のない私だが5分粥の中に入れて少しずつ食べてみた。美味しかった。帰ったら早速女房に話してやろう。たまには入院もして見るものだなと思う。好き嫌いを言っている場合ではないのだ。健康食事とは何なのかは病院で学べばよい。夜の食事もさらに楽しみになって来た。同室の隣の患者も私とまったく同じ様な狭窄症で手術したようだが、腸の働きが極端に悪いらしい、手術日のあの下剤でもあまり利かず、大量のお湯を飲んだりして苦労したらしい。術後4〜5日なるのにまだ排便がないとは、出すとき苦労するだろうな!手術跡の傷が心配だ。これは他人事ではないぞ!俺は明日中に出してみせる、そうすれば柔らかい便で出血も少ない事だろうから回復へ早いはずだ。待望の夕食の時間だ。まだ5分粥だがおかずが又いい、何の魚か解らないが魚のムニュエル?と料理の名前は判らないが、華やかに並んでいる。量は昼よりも1品増えたようだ。これではダイエットどころか体重が増えて帰りそうだ。昼から飲み薬が出たので明日は便も出るだろう。手術後の一番肝心な所かとも思う。


入院4日目(2/5)
夕べの食後の薬の飲み忘れで夜中に痛みが6ランク位に上がった。我慢できない痛みではないので朝まで我慢しようと思ったが、どうも暑くて眠れない。熱を測ってみたら36,7度あった。微熱かなと思いながらも暖房のせいだろうと思い、うとうとしたがどうも痛みが気になって眠れない、飲み忘れた薬を持ってトイレに行き見てみたら痛み止めの薬なのだ。すぐ飲んで寝たら30分もしないうち痛みが気にならなくなったが、もう朝の5時半だ。今日は寝不足だなと思いながらも7時に起床し顔を洗い歯磨きをし今日の予定表を見た。今日からは普通食となり朝の8時半にはジェット風呂もある、楽しみだ。あとは点滴と今日から毎日午後外来での診察を受ける事になる。気になるのがまだ排便がない事だ、痛みは薬のせいもあろうが0の段階である。毎日排便出来て痛みがなければ退院となるのではないかと思う、とにかく早く出てくれ〜だ。今日のハイライトはお風呂だった。風呂好きの私にとって正に天国よ!2回も入った。これも治療の一環らしいが今日から毎日2回でも3回でも入れるらしい、快適な入院生活だ。診察も異常なしとの事、予定より早めに退院出来るかも知れないぞ!面白い患者もいる、大島から来たとの事だが、今日退院だったが居心地が良いので後3日延ばして貰ったらしい。確かに退院後3日目に診察があるらしく、それならここに居たいとの事だった。大島からわざわざ来て「いや〜ここに来て良かったよ、痛い事なかった」と感激していた。

入院5日目(2/6日)
朝7時半まだ便が出ない。とうとう奥の手を使ってしまった。便の出ない辛さは誰よりも知っているつもりだ。早朝の4時頃いつも服用している漢方薬3錠飲んだ。これで間違いなく午前中のうち出るだろう。相変わらず食事は良い。朝食には牛乳も入れると7品だ。良く見るとどの品にも野菜が混じっている、あまり家では食べない酢の物もある、量的にもちょうど良い、サラダかと思って食べたのが何とキャベツの漬物だった。漬物嫌いの私が食べてしまった。女房が聞いたら驚く事だろう。生まれてこの方ほとんど食べた事がない漬物なのだ。一大革命が起こった、これも一重に病院の生せる技かも知れない。点滴も今日から無しで、後はお風呂と外来での診察だけなのでラウンジに行ってコーヒーを飲んでこようと思う。午前11時半ついに待望の便が出ました。大して力む事もなく練り歯磨き程度の柔らかさでほとんど痛みもありませんでした。これでもう大丈夫です。排便の不安も解消した。午後の診察でも傷もきれいで順調との事だった。この調子なら退院も早まるかもしれない、体力的には今のままでも仕事は出来そうだ、近ければ通院でも良さそうだ、その位順調という事だろう。そう言えば隣の人の病態は痔ろうだったらしいが9日退院と決まったらしい。俺も明日予定日を聞いてみよう。


入院6日目(2/7日)
排便も順調で毎日ある。後は退院が何時になるかだでけである、午後の診察で退院の予定日は11日頃と決まったので、この際だ残り4日の間に人間ドックを受けて見たいのでその内容を聞いてみた。色々なコースがあるが、自分は今一番気になる所を重点にオプションで検査をすることにした。CTと胃の内視鏡、前立腺癌の検査をすることにして10日間の入院生活は終わるが、最後の胃の内視鏡検査とはいかなるものか?色々他人の話を聞く所によれば、胃カメラだけは二度と飲みたくないとか、苦しいらしいのだ。しかしもう不安はない、東葛辻仲病院の最新設備とその医術は私の不安をすべて解消してくれる。今日は娘夫婦が花子(ペット)を連れて、下着類の着替えを持って来てくれた。普段は父親の事をくそ爺などと言っているが、この一週間3回も来てくれた。やはり娘だ、少しは心配してくれる、嬉しいものだ。すっかり元気になった花子も娘達と連れ立って私など忘れたかの様に振り向きもせずに帰っていった。

入院7日目(2/8日)
今日は日曜日、爽やかな朝で快晴だ。快適な入院生活を送っている私でも、室内に居るのはもったいない様な日和だ。3月29日のゴルフコンペに向けて早く練習もしたいし練習ラウンドにも行きたい。家では女房1人で店も忙しかろうが、9〜10日と連休なので、後は11日午前中に退院できるから、午後からは仕事に入れる。11日の夜はビールで乾杯だ。

入院8日目(2/9日)
今日は月曜日、入院して丁度一週間になった。毎日10人前後は退院して行くようだ。でも又同じくらい入院してくる。楽しい事に明日退院と言う時、その夜パーテイがあるらしい、ワインも出るらしいのだ。この病院の気配りは心憎いくらいだ。私と一緒に入院された方達や、後から入ってきた人達も、お先に退院されて行く人も居る。病態の症状によっては軽いのだろう。痔ろうの方が2週間位とかで一番長いようだ。午後家内がお金を届けに来てくれた。この1週間一人での仕事は大変だったろうが良く頑張ってくれた。帰ったら女房には出来るだけ休ませてやろう。

入院9日目(2/10日)
今日も爽やかな快晴だ。この1週間は毎日晴れ、2月と言う陽気は外は寒いはずなのに、病院の中に居ると春のように暖かい。トレーナーやパジャマだけで居られる。昼夜室内の温度は20〜23度位に保たれている。家に帰ったら風邪を引かないようにしなければと思う。午前中胃カメラとCT、前立腺癌の検査も無事終了した。胃カメラも何の事もなく、皆が言う苦しさなど全然感じなかった。患者には出来るだけ苦痛を与えない内視鏡の検査もここの病院の医術であろう。胃の中は荒れている所が3個所あったがとりわけ治療を要する必要はないらしい、次回は1年後に見ましょうとの事だった。午後明日退院する人達にワインやジュースをふるわれ退院後の日常生活の注意点についての指導があった。

入院10日目(2/11日)
いよいよ今日は退院だ。私にとって初めての入院だったが、10日間と言う日数はあっと言う間に過ぎた感じだ。今思うと苦痛と言う事よりむしろ楽しかった様にさえ感じるのだ。それ程快適な入院生活だったと言えるのだ。お世話になった先生や看護師さん始め職員の皆様に心から感謝を申し上げたいと思う。ありがとうございました。これでこれからの私の人生で一生おしりで心配する事はないでしょう。^−^