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 毎日のように下剤を飲んでいるのですが、思うように便が出ません。

 排便は毎日1回あるのが普通ですが、1日2〜3回又は2〜3日に1回という人もいます。いずれにしても排便後すっきりして気持よく生活できれば良いのです。しかし、4〜5日も自然な排便がなければ便秘といえるでしょう。便秘で苦労するために、毎日下剤を飲んでいる人がいます。この中には大腸ガンなどの腸に原因がある場合も含まれ、腸が細いために便が出ない器質的な便秘のタイプと、腸の運動そのものに原因がある機能性便秘のタイプがあります。機能性の便秘は、お年寄りの方のように腸の緊張が弱くなったための弛緩性の便秘と神経質な人に多い痙攣性の便秘があり、また若い女性に多い直腸型の便秘もあります。直腸型の便秘は便意があるのに我慢してきた人に多く、直腸粘膜の排便感覚が鈍くなったために下剤を用いるようになったケースで、努力して元に戻すようにしましょう。
どの型の便秘も、特別な場合を除いて下剤を長期間服用するのは身体によくありません。長期の下剤服用で腸粘膜に色素沈着がおこり、メラノージス・コーリという状態になります。これは悪性の病気ではありませんが、下剤をやめても1年近く経過しないと色が消えません。また、下剤の使用による柔便を繰り返していますと、太い便が出なくなる、いわゆる肛門狭窄となります。これにより排便障害が著しくなってくると、肛門形成手術をして治すことが必要になります。肛門を適当な広さにしてから日常生活の改善、よい排便習慣の確立、十分な食物繊維の摂取や適度な運動によって自然排便があるようにしましょう。また、便秘の人は排便時間が長くいきみが強いため、痔静脈のうっ血が腹圧上昇により著しく痔核(いぼ痔)を悪化させます。また、肛門クッションを下垂させて痔核脱出の原因となります。いずれにしても便秘の習慣を早く治すことが必要です。