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 食生活と肛門の病気には何か関連がありますか?

 医食同源という言葉がありますが、身体の状況をよくする為には、どんな物を食べるかが重要です。痔の症状は便通に密接に関係し、便通をよくするには何をどれ位食べるのかが問題になります。一般的に便通をよくするためには三大栄養素(たんぱく質・脂質・糖質)と、二種の微量栄養素(ビタミン・ミネラル)のほかに、食物繊維が重要です。食物繊維は野菜や海藻等に多く含まれるもので、胃や腸の中で完全に消化されることはないので、腸内の余分な老廃物をからめ取ってきれいにし、便の量を増やすことにも貢献してくれます。さらに腸を刺激して、腸のぜん動運動を活発にしてくれます。便通の良し悪しは、身体に大きな影響をも及ぼします。便通がよい人の方が、便通の悪い人に比べて大腸がんの発生率が低く、また、便通のよい人は便通の悪い人に比べて食物繊維の豊富な食事をしている、というデータが報告されています。これにより、食物繊維という食べ物のカスが、腸の内部に癌化するような老廃物を残さず、きれいにする上で、役立っていると考えられるようになってきました。おしりにやさしい食べ物の例としては、便通をよくするさつまいも、そば、きのこ類、いちじく、とうもろこし、りんご等。消炎・血行促進、保温などの効果がある白ねぎ、しょうが等。これらの、便通をよくする食物繊維の豊富な食べ物は、ほとんどが低カロリーなので、たくさん食べても大丈夫です。ただし、ただ食べるだけでなく、しっかり身体を動かし、水分補給をしておくことも必要です。そうすることによって、ますます腸の動きが活発になって便通がよくなり、おしりへの負担も減らすことができます。