■「無送気軸保持短縮法」(ストレート法)とは何ですか?
大腸は、図に示したような形をしています。
空気を入れながら腸の形に沿ってカメラを押し込んでいくと、必然的に腸を伸ばすことになり、腸がつっぱって痛みを感じるわけです。これを「ループ挿入法」といい、ほとんどの病院で行われている方法です。
我々がおこなっている無送気軸保持短縮法(ストレート法とも呼ばれます)では、空気を入れずに腸をすこしずつ短縮しながらカメラを進めていきます。この方法だと腸がほとんど伸びることがなく、痛みの原因となる腸のつっぱりが最小限ですみます。
この挿入法で大腸内視鏡検査を行うと、普通の「ループ挿入法」にくらべて、痛みが圧倒的に少なくなり、「楽で痛くない大腸内視鏡検査」が実現可能となります。
■安全な検査なのですか?
大腸内視鏡検査が安全かどうかは、医師の技量にかかっています。
腸が癒着している場合、普通の「ループ挿入法」で無理にカメラを押し込むと、腸が傷つく恐れがあります。最悪の場合には腸がやぶれてしまい、緊急手術が必要となることもまれにあります。
無送気軸保持短縮法(ストレート法)では、挿入時に腸を無理やり伸ばすことがないので、検査で腸が傷つく危険が圧倒的に少なくなります。
■検査のときには麻酔(鎮静剤)を使いますか?
当院の大腸内視鏡検査は、上記の無送気軸保持短縮法(ストレート法)に加えて、軽い鎮静剤を追加してさらに楽な検査を追求しています。
痛みの強い検査をおこなっても、麻酔薬を大量に使用すれば、楽で痛くない検査のように感じさせることも可能ですが、われわれの方法はこれとはまったく異なるものです。
麻酔薬を大量に使用する方法では、腸が傷ついても気づかなかったり、検査中に呼吸が止まったりして、危険度の高い検査となってしまうのです。
■以前大腸内視鏡検査を受けたことがありますが、カメラが奥まで入らず中止になりました。
われわれの方法では、検査の成功率も、普通の「ループ挿入法」より高くなります。
検査成功率とは、大腸のいちばん奥までカメラを挿入できる率のことです。大腸をすべて観察するには、まずカメラを奥まで挿入する必要があります。検査成功率は医師の技量を測る目安のひとつです。
私のここ数年の検査成功率は、約99.9%です。
1,000人検査すると、大体999人で成功していることになります(癌や炎症で腸が狭くなっており、もともとカメラが通らないケースは除きます)。
■検査を行う医師はどれくらいのキャリアがありますか?
アルト新橋クリニックで内視鏡検査を担当する医師たちは、1人あたり年間約1,000件の大腸内視鏡検査を行っております。
大学病院などでは、年間1,000〜2,000件の検査を、十数人の医師で分け合って行っているところが多いです。
私が修行してきた本院(東葛辻仲病院)および内視鏡センター(辻仲柏クリニック)をあわせた大腸内視鏡検査の件数は、2006年には11,000件を超えております。これは全国に無数にある大学病院や内視鏡センターなどと比べても圧倒的に多い数であり、私の知る限りでは全国でも1〜2位を争う件数です。
本院(東葛辻仲病院)は人口わずか10万人の千葉県我孫子市にあり、病院の規模も100床程度と決して大きくはありません。それにもかかわらずこれだけ多くの方に支持されている理由は、ひとえに「楽で痛くない検査、安全な検査を行っている」ことに尽きます。
■どこの病院でも、楽で安全な大腸内視鏡検査を受けることはできますか?
無送気軸保持短縮法(ストレート法)は、安全性、検査成功率、楽で痛くない、という点すべてにおいてすぐれた方法であると我々は確信しておりますが、この方法で検査を行っている病院は非常に少ないのが現状です。
これは、無送気軸保持短縮法(ストレート法)の習得に相当の修行を要するため、この方法で検査できる医師が少ないのが原因です。
私自身本院(東葛辻仲病院)にて、質量ともに相当の修行を積んでまいりました。
はじめは大腸内視鏡の達人である先輩たちに指導を受け、その後は凄腕のOB医師のもとに通って勉強させてもらいつつ、修行に明け暮れる毎日でした。
現在でも年間千数百件の大腸内視鏡を行い、腕を磨き続けておりますが、この方法をある程度マスターしたと確信できるまでにはかなりの年月が必要でした。
文責:赤木一成

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